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38．男は黒？女は赤？貴方ならどんな色？ 最近のテレビCMで大変興味をそそられるものがあります。男の子がランドセルを買うCMです（何のCMか忘れてしまいましたが）。オレンジ色のランドセルを欲しいと言っている少年に母親は反対し、父親は少年の好きな色でも良いのではないかと言います。「自分らしく」又は「好きなものを選ぶ」といったことをCM製作者は表しているのだと思いますが、このCMの意味を私なりに考えてみました。 小学生のランドセルは、男の子は黒、女の子は赤が一般的です。「男性なら（女性なら）こうあるべき」といった固定概念を幼少期から教えられていることを表しているように私には思えます。 このCMでは、母親は「男の子なら黒」と断定しています。それに反して父親は少年の意志を尊重して色を選ばせています。私が着眼したのは、父親が「好きな色でいいのではないか？」と言う点です。この台詞を男性が言うところにポイントがあります。 女性は男性カラーである黒を好んで身につけます。それに対し女性カラーである赤（もっとわかりやすい色はピンクだとおもいますが）を身に着けて「男性なのに女性のような色の服を着ている」と思われることには多くの男性が抵抗を感じているようです。女装子さんに赤やピンクといった色を好む方が多いのは、好きな色だけど、身につけることが難しい女性カラーへの強い憧れがあるのではないでしょうか。これはおそらく、先日ブログで書いた「真っ赤な口紅の謎」の答えの一つでもあると思います。 女装とは関係のない話になりますが、CMを見てもう一つ面白いと思ったことは、選んだ色がオレンジだということです。黒でもなく赤でもなく、中間の色であるオレンジをチョイスしたあたりに、YESとNOをはっきり言い切れない日本人らしさが見え隠れしているようで、面白さをさらにプラスしているように感じました。 |
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